薬局で普通に販売する薬でも、パッケージに「ยาอันตราย」(ヤーアンタラーイ/危険薬)と赤文字が印刷されているお薬は、薬剤師が管理しなくてはならないのですが、薬剤師が居れば普通に販売されています。
しかしながら2ヶ月くらい前に「デキストロメトルファン」という薬剤が含まれる咳止めなどを販売する際には、「販売日と購入者、販売数量などの記録をとること」とタイのFDAより御触書が届きました。
この薬剤、咳が酷いときに喉飴的(と言っても使用方法があります)に服用する Strepsils のDry Cough Lozengesにも入っていて、子供用のシロップにも入っていますし、ちょっとびっくりです。
かなり昔の話になりますが、風邪薬に含まれている「エフェドリン」という薬剤の取締りが厳しくなった事があります。2012年くらいだったと思います。タイではこの薬剤を風邪薬から集めて、覚せい剤的な薬が製造されるという問題があり、他国では風邪薬として販売され続けるも、タイでは厳しく取り締まりがありました。
この「デキストロメトルファン」についてもそんな感じの理由のようです。
ちょっと調べてみたところ、2010年のニュースですが、タイの小学生がそれとは知らずに大量(多い子で1回に20錠くらい)に摂取して80人以上もの児童が緊急搬送されたとの事。
飲んだ理由が「元気になる」「教師に叩かれても痛くない」「気分が高揚する」という評判が広まったらしいのですが・・・10歳前後の子供に誰がそんな事を言ったんでしょっ?!
というより、2010年の記事ですし、何故に今頃なんでしょう??
この子供のニュースからすぐに学ぶものはなかったのでしょうか。
今更でも取扱いに注意するにこしたことはありません。
ニュースには出ていないながらも、また何かあったのかもしれませんね。
薬剤師に聞いたところでは、薬局によってはFDAの通達を無視するところもあるんじゃないかな?という事です。
ちなみにこのお薬ですが、多用しない限り問題はありませんのでご安心を。

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2017.10.06 / Top↑
「今、マンゴスチン?」
タイでは、マンゴスチンは雨季に入る5月頃から出てくる果物です。
タイにおいて、果物そのものは季節はずれですが、マンゴスチンを使用した製品はいつでも市場に出回っています。
そのひとつ、ずいぶん前から美白を促す石鹸が有名ですよね。
「美白」で知名度があがりましたが、マンゴスチンの効能は美白がメインと言うわけではなく、マンゴスチンの果皮に含まれるキサントンという成分に抗菌、抗ウイルス、抗酸化、抗炎症作用・・・などなどの薬効があるので、「美肌作りによろしい」ということです。
もちろん石鹸だけにとどまらず、スクラブやパック、クリームなどなど、いろいろな商品が作られています。
果実には体を冷やす作用があるので、昔からタイでは「ドリアンを食べるときはマンゴスチンを一緒に食べたほうがいい」と言われています。漢方風に言えば、ドリアンは「熱」マンゴスチンは「涼」なので一緒に食せば中和できるというわけですね。
マンゴスチンを使用したタイ製の製品は外用品がほとんどで、それ以外はジュースくらいです。
ジュースは飲み易いですが、継続して取っていこうと思うとコスパが悪いです。
前置きが長くなりました。(いつもの事ですが)
何故、今この時期にマンゴスチンなのか?ですが、
最近入荷した喉スプレー「マンゴスチンエキス配合」というものに興味を持ちました。
従来の喉スプレーとその製品にマンゴスチンエキスを配合したものが並んでいて、
「マンゴスチンエキスを配合すると何が違うの???」というところから話が始まりました。
『強力な抗菌、抗ウイルス作用により、従来品より早く症状を緩和できるように』
という事なのですが・・・
同じ会社からマンゴスチンマウススプレーやマンゴスチンマスクまで発売しています。
マスクまで作っちゃうって・・・

マンゴスチンは上記の作用以外に、抗がん作用、抗酸化作用など、体内に取り込んでも有効な効能が他にもあるわけなので、アメリカなどではカプセル状のサプリメントも販売されています。
せっかく果実が取れるのだから「タイでもジュース以外の製品を作ればよいのに」と思います。
タイでは果実そのものが食べられるものの、薬効があるのは果皮の方ですし、逆に皮食べる人はいないので果皮の製品はあってもよいと思うのです。
2017.01.27 / Top↑
師走です。
11月末からいろいろと慌しく、ブログの方もすっかり放置してしまいまして (=∀=)
気づけば12月、
12月はバンコクでもやはり忘年会シーズン。
会社や一般の団体さんもホテルやレストランで宴会をされている模様。
「ギンフリー」(タダ飲み)とかなんとか、豪快に飲んでらっしゃるタイ人の方もお見かけします。
先日の記事で、私自身が偏頭痛発作を起こしやすいタイプである事を記載しました。
偏頭痛でないにしろ、二日酔いなどの症状のひとつ、頭痛に”見舞われ易い”時期でもあるのではないでしょうか?
ということで、今回の話題は頭痛薬です。
パラセタモールなどの鎮痛剤は薬ですがかなり軽い薬扱いになっているのでコンビにでも簡単に手に入ります。そのような手軽なお薬なので、効き目もかる~い感じです。
「パラセタモールでは効かない!」という二日酔いの頭痛にはやはり「Ibuprofen(イブプロフェン)」でしょう。
以前、このお薬を話題にした事がありますので、ご参照下さい。
”解熱?鎮痛?両方??”私個人的には、軽度の頭痛を感じた際でも食後にイブプロフェンを飲みます。頭痛がひどくなってきたら飲み薬は受け付けなくなってしまうからです。
”お酒大好き” の方に、二日酔い時にイブプロフェンをお試し頂いた事があるのですが、かなり効いたそうです。
頭痛が起きてしまった場合は薬の服用も仕方がないのですが、タイ人はビタミン剤で飲酒の症状を軽くするようにしている方が多いようです。アルコール摂取によって突然ビタミン欠乏症になるのが不調の原因のひとつでもあるからですね。
日本でもそういうサプリメントは増えているようです。
お酒を飲む前や翌日など、サプリメントなどで栄養を補充すると体調不良が起こりづらくなるとの事です。特にビタミンB類は肝臓機能に欠かせません。
疲労回復などに有効なマルチビタミンならほぼ何でもOKのようですが、タイ人にはやはりBeroccaという水に溶かして飲むタイプのマルチビタミンが人気です。
1日1タブレットをコップ1杯の水に溶かして飲むだけ。うす~いジュースのような感じです。
錠剤のイブプロフェン錠

カプセルのイブプロフェン錠、値段は錠剤より高いですが効き目は速いです。
個人的に愛飲(苦笑)のGofen 400

タイ人に人気のBerocca オレンジ味とミックスフルーツ味
中身はこんな感じのタブレットです。水に溶かして飲みます。
タイではあまり「年の瀬」という気分は強くないですが、年の瀬です。
皆様、食べすぎ飲みすぎにご注意下さいませ。
2016.12.19 / Top↑
豪雨、雨が止んでも蒸し暑く。。。このところ体調を崩す人が増えているようです。
私自身も先週末からどうも体調が良くありません。
「喉が痛いな」と感じてからすぐに微熱ですが発熱、その次は鼻水。
熱は引いても鼻水が出始めると喉の不調も悪化します。
鼻と喉は咽頭部で繋がっているので連鎖反応を起こすのが普通。
日本であれば「鼻水に効く風邪薬」という分かり易い薬の求め方が可能ですが、タイにはそもそも風邪の総合薬がないので、薬屋で働く私ですら”まず何を服用するればよいのか?”を考えてしまいます。
今回は取り急ぎ抗アレルギー薬を飲んでみました。
最初に飲んだのは”眠くならない”という一般的なアレルギー薬。
効かない・・・
「眠くなるのは困るけれど、今は鼻水と喉の不快感の方が障害が大きい」ということで、
「眠くなるけれど」と言われた方の薬を飲んでみることにしました。
すると、嘘のようにすぐに止まりました。
短時間で見事に症状をストップしてくれたお薬は Nasotapp という名前です。
ネット検索をするとどうしても『Nasatapp』と自動修正が入ってしまいます。
Nasatappの方が有名なんですね。
塩酸フェニルプロパノールアミンとブロムフェニラミンという成分から作られた製剤です。
塩酸フェニルプロパノールアミンという成分は、数年前タイ国内で取締りが厳しかった薬剤「エフェドリン」に薬効が類似しているそうですが、作用が弱いので問題はないとのこと。
余談ですが、
エフェドリンは交感神経興奮剤として主に風邪薬などに使われていますが、以前はダイエット薬にも使われていました。風邪薬などに使用されている量のエフェドリンであれば問題はないのですが、それを大量に集めて覚せい剤が製造されてしまう事件がありました。それからエフェドリンの規制が厳しくなったのだそうです。
昼食後にこの薬を服用したところ午後は眠くて仕方がありませんでしたが、
1錠飲んだだけで鼻水はピタリと止まりました。
今回体調が崩れだしたのは週末だったので、この薬があったら土日にぐっすり寝て、月曜日には完全復活が出来ていたかもしれない?・・・と思うと、
これも家の常備薬として置いておいた方がよいかしら?
いろいろな抗アレルギー薬
Nasotopp シート単位でで販売されています。
2016.08.30 / Top↑
たまたま私自身が体験しておりますので、
下記のZanmia Nail Care の使用感を追加します。
一言では、なかなか良い感じです。
①チューブから直接爪に塗れて、液がどろりとしていてタレ流れない
②爪がしっとりした感じ
③立った状態で爪を見下ろした程度では、爪の異常が目立たない
『爪の角質を溶かす』とありましたが、その成果か?
爪の表面もきれいに見えます。
「治療」が出来ているかどうかは不明ですが、とにかく 「トリートメント」 効果は出ているようです。
お薬より扱い易いことは確かですが、効果があるかどうかは感染症状の度合いにもよると思います。
2016.02.26 / Top↑