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水虫

個人的な印象としては靴を履いて蒸れるとできやすい。。。と言う気がするのですが、サンダルばかりで通気性のよい生活をしていても出来ます。

水虫は白癬という真菌に感染して起こる病気なので「蒸れ」が菌の住みやすい環境を作るのは確かなのですが、サンダル生活で足を丸出しにしていても菌がついたら発症するのです。
反して、靴の中が蒸れても、靴下も靴の中も清潔な状態だったら水虫は出来ないそうです。

水虫というとまず足の裏や指の間などを思い浮かべてしまうのですが、実は体のあちらこちら、どこにでも感染はしてしまうので、部位によっては非常に面倒ですね。かゆみ、水泡が出来る、ひび割れる、皮膚がむけるなど、症状も様々です。菌は頭皮にも住み着く場合があって、それによってフケが出たり抜け毛が増えたりするらしく、抗菌のシャンプーも多種見られますね。

その水虫のお薬ですが、インターネットで日本の情報を検索してみましたところ、「水虫にステロイドはNG」 という情報が複数見られました。

皮膚感染症の治療には普通、抗真菌剤を用います。
抗真菌剤は真菌の増殖を阻害して減らしてくれるので、後は人の免疫力で菌を殺していくという仕組みなんだそうですが、時間はかかりますね。

通常、ステロイド系の塗り薬は湿疹やかゆみなどの炎症を伴う皮膚炎に使用され、酷いかゆみもすぐに収まります。

ところが真菌性の皮膚感染症の場合、患部の症状(あかくなったり、かゆくなったり)は人の免疫細胞が菌と闘っているために現れているため、その部分にに「免疫抑制作用」のあるステロイドを塗ってしまうと; かゆみなどはすぐに収まるかもしれませんが、患部の免疫力を低下させてしまうため、結果としてその部分の菌の増殖を止められなくなってしまうとのこと。

。。。なのですが、こちらでは抗真菌薬(Antifungal)にステロイド(抗炎剤/Anti-inflammatory)を合わせたクリームが水虫治療薬として一般的に販売されています。
さすが 「即効性」 重視のタイ人御用達です。

当店にある薬を引っ張ってきました。

Myda-B cream マイダB という薬

こちらはクロトリマゾール(抗真菌薬)とベタメタゾン(抗炎症/ステロイド)のミックスです。

もうひとつ別の薬剤では、

Fungisil-T cream フンギシル-T

こちらはミコナゾール(抗真菌薬)と トリアムシノロンアセトニド(抗炎症/ステロイド)のミックスです。


薬剤師からのアドバイスでは、「炎症(かゆみや腫れなどの症状)が収まったらステロイド抜きの抗真菌クリームに替えて下さい」とのことです。

抗真菌クリームでは、クロトリマゾール(カネステンクリームなど)ケトコナゾール(ニゾラルクリーム)などが一般的です。
特にケトコナゾールは頭皮ケアのためのシャンプーやローションにも使用されているので知名度は高いかも知れません。


Myda-B


Nizoral Cream
「ニゾラルクリーム」と、まるでジョークのような名前のジェネリック薬 「ニナゾルクリーム」



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2015.11.18 / Top↑

今回は、どちらかというと男性向けの話題です。

ミノキシジルという名前の薬剤があります。
血管拡張剤として高血圧治療のために開発されたものです。
血管を拡張できれば血液の流れがよくなって、血圧が正常値に近づくわけです。

ところが現在は、その副産としての効能の方が有名になってしまったようで、男性はご存知の方が多いと思います。

そう、育(発)毛に役立っているのです。

この副産の方の効能がかなり有効らしいという、開発者はさぞ複雑な思いでしょう。

ただ、あくまでも高血圧治療のための医薬品なので、副作用もあります。
よく耳にするのは「体毛が濃くなる」ということ。

薄毛は男性ホルモンのバランスに関わる原因が多いので、普通であれば「髪の毛が増えれば体毛は減る」という反比例的法則が一般的だと思うのですが、この薬剤使用の場合は体中の毛がすべてに同じ作用が出てしまうわけです。

女性にとってはありがたくない話ですが、男性にとっては(恐らく)「髪の毛が増えるなら体毛くらい増えても」。。。ではないでしょうか? あるものを取り除いていく(脱毛・除毛)は難しくないけれど、ないものを増やしていくほうが難しいと思います。

ニキビも出来やすくなるのだそうです。

更に副作用はこれだけではなくて、高血圧治療なので血圧を下げることから「低血圧」の各症状や、心臓疾患などを誘発ケースがあると言われています。

とは言え、毎年新薬が開発されて世代交代も頻繁にある最近では、本来の目的に使用されるケースの方が少ないようです。
それでもこのミノキシジルの錠剤は変わらず製造されているので、『副』 の目的の方が 『主』 になっているのは間違いないでしょう。

タイ製で有名なミノキシジルタブレットと言えば、米国ファイザー製のロニテンのジェネリック


    TO Noxidil Tablet (5mg/10mg)


店頭でお客様から 「使用経験談」などをお伺いする機会があり、

服用中は確かに増えるそうです。
しばらくして服用を止めると発毛はとまってしまう感があるそうなので、「休み休み」 服用の継続をしているとか。

ごく普通に育(発)毛目的で服用されている方は少なくないのですが、やはり服用には十分注意が必要です。
「未経験だけれど服用してみたい」 と思われる方は、できる限り医師に相談してから開始するか、少なくとも健康診断で健康状態に異常がないかどうかを確認してから試されるようお勧めいたします。

スキンクリニックなどで育(発)毛の為に処方されるケースも少なくないです。

薬を販売する立場としては、いずれの薬も安全に確実にお役に立ってもらいたいというのが願いです。

 TO Noxidil

  

2015.11.12 / Top↑

個人的な話ですが。。。

最近理由もなくお腹の調子が悪く、お腹が痛いわけでもないのにちょっと“緩い” というのが続いていました。

数週間前に “ガスによる胃痛、胃の不快感でが発生”ということで何度か病院を訪ね、ようやく収まったのにまた不調発生。

前回は便秘気味で、ガスが溜まってお腹がパンパンに腫れてしまったのですが、今度は下痢ではないけど常にお腹が緩い状態が続いていました。

胃腸以外の理由で抗生物質を服用したので、その抗生物質副作用でお腹が緩くなったのだと思い、服用を止めてみたのですが、症状は治まりませんでした。

当社のもう一人の日本人スタッフも少し前まで同じような症状を訴えていました。
彼女の場合は原因に心当たりはないとのことでしたが、お腹にガスがたまってパンパンに腫れて、胃痛もずっと続いていたようです。

これらの症状はもしかして 『過敏性腸症候群』


【過敏性腸症候群】
大腸の運動や分泌機能に異常が起こり下痢や便秘、腹痛、ガス過多による下腹部の張りなどの症状が出るもので、主な原因はストレスなどによって自律神経が乱れて大小腸に異常をきたすもので、検査などでは異常が認められないケースがほとんどだそうです。


ストレス以外にも生活習慣。。。 もともと自律神経系が不安定な人が暴飲暴食やアルコール多量摂取、過労や体の冷えなどの状態に置かれた場合に症状が出やすいらしいのですが。。。

いずれにしろ腸と脳をつなぐ神経は思いのほか密接で直結なんだそうです。


そんなわけで私ども2人はいくつかのお薬を試してみました。

その中で効き目のあったお薬をご紹介致します。


  Colpermin (コルペルミン)


タイ語の発音では「コーペーミン」(ペーの音はちょっとこもった感じの音です)

スイスの会社のお薬で、成分はなんとハーブで 
Peppermint Oil(ペパーミントオイル)187mg です。

ペパーミントオイルにそれほどまでの薬用があるなんて驚きです。

更に、ペパーミントオイルを詰めたカプセルは“腸溶性コート”のコーティングがされており、胃腸では溶けず、腸に到達して徐々に中身を開放していくとのこと。

このカプセルすごいですね。

日本ではゼリア新薬から「アサコール®」として発売されています。

タイでのんびりマイペースで過ごすことが出来たらこんな症状はでないだろうと思いますが、
人生そんなに甘くはありません(苦笑)


   Colpermin

2015.11.04 / Top↑